『かんぱに☆ガールズ』プロデューサーに魅力や今後の展開を訊いた!「パン返して」からアプリ版まで


『かんぱに☆ガールズ』プロデューサーに魅力や今後の展開を訊いた!「パン返して」からアプリ版まで
『かんぱに☆ガールズ』プロデューサーに魅力や今後の展開を訊いた!「パン返して」からアプリ版まで
2015年2月15日(日) 21時00分

 

剣と魔法の世界に迷い込んでしまった社長(プレイヤー)が、ファンタジー世界で多くのキャラクター達と出会い、彼女たちの力を集めて新しい会社を育てていくという、「ファンタジー」と「会社経営」を組み合わせたゲーム内容で話題となった『かんぱに☆ガールズ』。

2014年9月よりサービスが開始され、既に会員数は50万人を突破。先日にはニコニコ生放送で新キャラクターが発表されるなど、注目度が高まっている本作ですが、そのプロデューサーである梨木勇介氏にメールインタビューを行いました。奇抜な設定になった経緯や現状の課題、そして今後の展開などを詳しくお届けします。

<公式サイト>

――最初に自己紹介をお願いします

DMM.comの札幌のグループ会社にあたります、DMM.com OVERRIDEの代表取締役及び「かんぱに☆ガールズ」プロデューサーを務めさせていただいております、梨木と申します。会社の事業統括や、ゲームではいまのところこのタイトルのみプロデューサーとしての仕事を行っています。

――本作はどのようなきっかけで生まれたのでしょうか。また、この世界観になった理由は?

もともと、王道のファンタジーRPG、クォータービュー視点で迫力のあるバトル演出を導入したゲームをブラウザで実現したいというコンセプトからスタートしました。

 

いろいろアイディアは練ってみたものの、なかなか他タイトルと差別化を図ることが難しそうだというところから、当時はまだDMMゲームズでもあまり行われていなかった声優さん、イラストレーターさん、作曲家さん、主題歌に著名な方を起用させていただいて差別化をしようと図りました。

もうワンアイディア欲しいというところで、今作の世界観である傭兵派遣会社というコンセプトを追加しました。転移者という世界観設定は、ブラウザゲームとしてはコラボ企画も幅を広げやすいという意味でも良かったかなと思っています。

――世界観を非常にうまくゲームシステムへと落とし込んでいますが、この点で苦労したことは?

今でも、まだ世界観がゲームのシステムと完全にマッチしているか僕らは不安なんですが(笑)ただ、苦労した点としては、いわゆる一般的なRPGの用語を会社の世界観に合わせたりする部分などは、一語一句世界観とズレないよう気を使った点になりますね。

 

例えば、採用や解雇などですが、特に解雇演出でキャラクターがセリフをしゃべったりする部分は、実は事前登録で履歴書を先行で覗けるキャンペーン中に3人の内定者を選べるというものがあったのですが、その際に採用枠は3名なので新しい子と面接すると誰かの内定を取り消さなきゃいけなかったんですよ。ユーザーの皆さんから内定を取り消すのが心が痛いなどのお声をいただいたので、より感情移入していただこうと急遽解雇ボイスを実装したことなどがありましたね(笑)

――SLG要素が強いバトルシステムですが、ゲームバランスや育成要素などの拘りは?

基本的に、一般的なガチャを回してたくさんキャラをゲットして合成してレベルアップという流れを作るのが今回はやりたくなかったというところがあり、キャラクターの育成は基本的にクエストをこなすことによって行われるというモデルになりました。

結果的に、レベル上げが結構大変でじっくりまったり遊んでいただけるようなゲーム内容になったのかなと思っています。

 

ゲームバランスに関して、調整パラメータの要素が一般的なブラウザーゲームに比較するととても多くリリース直前までバランス調整には悩まされました。リリース後も適時より良いバランスになるようアップデートによって調整を行っています。

――音楽に伊藤賢治氏を起用された経緯は?

もともと、私自身がゲーム好きなもので、伊藤さんの過去制作された作品のファンだったというところが大きいです。子供のころから憧れたゲーム作曲家のひとりですので、最近のご活躍などの噂を聞けば忙しくてなかなか相手にしていただけないのではと思っていたのですが、ダメ元でオファーさせていただきました。ご本人のお人柄も非常に気さくな方で、割と二つ返事で引き受けていただけたのには驚きました。

今後も当タイトルで新曲などをお願いさせていただきたいと思っています。

――多くの有名声優が起用されていますが、キャラ作りのポイントと拘りは?

キャラ作りは、基本的にキャラクター担当がおります。キャラクターのイラスト発注をさせていただく際に、かなり細かくキャラクター設定を掘り下げた上で、衣装イメージやキャラクターの性格、好きなもの嫌いなものなどの設定資料を発注資料としてお渡ししています。

 

できるだけ、イメージを偏らせないよう第三者視点で見て幅広いキャラクターを用意できるよう拘っています。